最終更新;2021.12.04 ショパン作品一覧の更新を進めています。まもなく全258曲の作品一覧が完成します!

ショパンの作品数~ズバリお答えします!~【2021年8月17日情報追加】

作品一覧
しょくぱん
しょくぱん

【2021年8月17日情報追加】
ショパンが生前正式に出版した作品数”も掲載しました

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ショパンの作品は全部で何曲あるの?

専門家でも正確に答えられない難問

ショパン愛好家であることを公言している当サイト管理人は,過去に何度か「ショパンの曲って全部で何曲あるの?」と聞かれたことがあります。

最初に聞かれたときには答えに窮しました。
(そういえば,正確に数えたことがないぞ・・・)
(200曲ぐらいかな・・・)

そんな様子を見ている相手からは(コイツ,ほんまは大してショパンのこと詳しくないんちゃうんか?)という視線を向けられ,ショパン愛好家の一人として大変悔しい気持ちになりました。

そこで,家に帰ってショパンの楽譜を全部引っ張り出してきて,紙にメモしながら数えてみたら,ほぼピッタリ200曲。
(やっぱり200曲か・・・)

いやしかし,ピアノソロ以外の楽譜だと,協奏曲2曲と,アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ,チェロソナタの4曲しか所有していませんでしたが,確かもっとあったはずです。
そういえば歌曲もたくさんあったような・・・
なんか,現存していない失われた作品もあるとかって聞いたこともあるぞ・・・

ショパン愛好家でありながら,正確な答えが分からず,逃げ続けてきた難問。

ショパンの作品数は何曲なんだ??

デジタルデータベースは偉大!

先日,当サイトの「ショパン作品一覧」を作成するにあたり,改めて複数の文献を紐解いて,情報をパソコン上のデータベースにまとめました。

デジタルデータは偉大なる発明です。

例えば,「ハ長調の作品は何曲あるの?」なんていう唐突な疑問も,

  • ショパンのハ長調の作品は全部で17曲
  • そのうち2曲はルドヴィカの作品目録に存在が確認されるだけで,現在では入手不可能
  • 17曲のうち,ピアノ独奏曲が14曲で,残り3曲はピアノとチェロのための作品が1曲と,2台のピアノのための作品が1曲,そして歌曲が1曲
  • ハ長調の作品で最後に作曲されたのはマズルカOp.56-2

みたいな情報が一瞬で検索できます。

今回は,このデータベースを駆使して,ショパンの作品数を正確に数えようと思います!

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ショパンの作品数【最大値】

何曲あるのか数えるためには,そもそも何を「1曲」とするのか定義する必要があります

そしてその定義によって曲の数も変わります。

まずは,最大値で何曲になるのか考えてみましょう

《最大値を求めるための定義》

  • 練習曲集Op.10とOp.25の24曲は全て別の曲とする。
  • 前奏曲集Op.28の24曲は全て別の曲とする。
  • 失われた作品や入手ができない作品も数える(全部で20曲)
  • ショパンの作品であるか疑わしい作品も数える(全部で9曲)
  • オクターブのカノンは未完成だが1曲として数える。
  • ヘクサメロンは第6変奏しか作曲していないが1曲として数える。
  • 『アンダンテ・スピアナート』と『華麗なる大ポロネーズ』を別の曲とする。
  • 歌曲「春」Op.74-2とピアノ独奏版「春」を別の曲とする。
  • 歌曲「ドゥムカ」(歌曲「あるべきものなく」Op.74-13の第1稿)と歌曲「あるべきものなく」Op.74-13を別の曲とする。
  • ニ長調のマズルカKK番号IVa-7(IVa-2の第1草稿)とIVa-2を別の曲とする。
  • イ短調のマズルカBI45(Op.7-2の初稿)とOp.7-2を別の曲とする→失われた作品としてカウント済み
  • 変イ長調のマズルカBI7(Op.7-4の初稿)とOp.7-4を別の曲とする。→失われた作品としてカウント済み
  • イ短調のマズルカBI8(Op.17-4の初稿)とOp.17-4を別の曲とする。→失われた作品としてカウント済み
  • ワルツOp.69-1『別れのワルツ』は3種類の原典を別の曲とする。
  • ワルツOp.69-2も2種類の原典を別の曲とする。
  • ワルツOp.70-2も4種類の原典を別の曲とする。
結果は・・・277曲!
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ショパンの作品数【次は最小値いってみよう!】

《最小値を求めるための定義》

  • 練習曲集Op.10とOp.25は,それぞれ1曲とする。
  • 前奏曲集Op.28の24曲は1曲とする。
  • 失われた作品や入手ができない作品は数えない。
  • ショパンの作品であるか疑わしい作品は数えない。
  • オクターブのカノンは数えない。
  • ヘクサメロンは数えない。
  • 『アンダンテ・スピアナート』と『華麗なる大ポロネーズ』は1曲とする。
  • 歌曲「春」Op.74-2とピアノ独奏版「春」は同じ曲として1曲とする。
  • 歌曲「ドゥムカ」(歌曲「あるべきものなく」Op.74-13の第1稿)と歌曲「あるべきものなく」Op.74-13は同一曲として1曲とする。
  • ニ長調のマズルカKK番号IVa-7(IVa-2の第1草稿)とIVa-2は同一曲として1曲とする。
  • イ短調のマズルカBI45(Op.7-2の初稿)とOp.7-2は同一曲として1曲とする。→そもそも失われた作品はカウントしない。
  • 変イ長調のマズルカBI7(Op.7-4の初稿)とOp.7-4は同一曲として1曲とする。→そもそも失われた作品はカウントしない。
  • イ短調のマズルカBI8(Op.17-4の初稿)とOp.17-4は同一曲として1曲とする。→そもそも失われた作品はカウントしない。
  • ワルツOp.69-1『別れのワルツ』は1曲とする。
  • ワルツOp.69-2は1曲とする。
  • ワルツOp.70-2は1曲とする。

結果は・・・191曲!

なんと,最大値と最小値で86曲もの差があるんですね。

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【結論】ショパンの作品数は,全部でズバリ○○曲です!

最大値も最小値も,偏った極端な定義でカウントしています。

そこで最後に,ショパンの「1曲」の定義として常識的で一般的な定義を元に,ズバリ何曲なのか数えてみたいと思います。

《常識的な定義》

  • 練習曲集Op.10とOp.25の24曲は全て別の曲とする。
  • 前奏曲集Op.28の24曲は全て別の曲とする。
  • 失われた作品や入手ができない作品も数える(全部で20曲)
    • そのうち,第1草稿や初稿であるBI 7,8,45の3曲のマズルカは数えない
  • ショパンの作品であるか疑わしい作品は数えない(全部で9曲)
  • オクターブのカノンは未完成だが1曲として数える
  • ヘクサメロンは第6変奏しか作曲していないが1曲として数える
  • 『アンダンテ・スピアナート』と『華麗なる大ポロネーズ』は合わせて1曲とする
  • 歌曲「春」Op.74-2とピアノ独奏版「春」を別の曲とする
  • 歌曲「ドゥムカ」(歌曲「あるべきものなく」Op.74-13の第1稿)と歌曲「あるべきものなく」Op.74-13を別の曲とする
  • ニ長調のマズルカKK番号IVa-7(IVa-2の第1草稿)とIVa-2は同一の曲とする
  • ワルツOp.69-1『別れのワルツ』は1曲とする
  • ワルツOp.69-2は1曲とする
  • ワルツOp.70-2は1曲とする

結果は・・・258曲!

いかがだったでしょうか?

当サイト管理人の予想は230曲前後だったのですが,思ったよりも多かったです。

せっかく作ったデータベースですから,これを活用して,今後も色々調べていきたいと思います。

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ショパンが生前”正式に”出版した曲は○○曲

しょくぱん
しょくぱん

以下,2021年8月17日に追記しました!

上記のように,ショパンが生涯で作曲したのは全部で258曲であることが分かりました。

しかし,この中にはショパンの死後に出版された作品も多数含まれています。
完璧主義だったショパンは,未出版の作品の原稿は全て焼却するように遺言していました

ショパンが作品を作るときは,推敲を繰り返し,修正を重ね,「これしかない」という譜面が出来上がるまで出版しませんでした。

生前に出版された作品には,ショパン自筆のラフ原稿,清書原稿,校正刷りへの書き込みなどが遺されている作品もたくさんあります。

これらを見ると,ショパンが最初に書き上げたラフ原稿から出版されるまでの間に,大きく修正が加えられていることが分かります。

納得いくまで推敲が重ねられ,ショパン自身が生前に出版した作品こそが”正式なショパンの作品です。
ショパンの遺言通りなら焼却されていたであろう,死後に出版された作品とは分けて考えるべきです。

今回は,ショパンが生前に”正式に”出版した作品が何曲なのかを集計します!

ショパン自身が作品番号をつけたのはOp.1からOp.65まで

ショパン自身が作品番号をつけて出版した作品はOp.1からOp.65までになります。
欠番はありません。

Op.4のピアノソナタ第1番ハ短調は,出版社が若い作曲家の作品の出版を渋ったため,
結局はショパンの死の2年後に出版されていますが,
ショパン自身が生前に正式に出版すると決めて作品番号をつけたことには変わりありません。

ほとんどの作品は,数曲がまとめられて一つの作品になっています。

Op.1からOp.65まで作品番号をつけられた曲は,全部で156曲になります。

作品番号をつけずにショパン自身が出版した作品

ショパン自身が生前に出版した作品の中には,作品番号をつけずに出版した作品もありました。

  1. チェロとピアノのための,マイヤベーアのオペラ「鬼のロベール」の主題による協奏的大二重奏曲
    1833年(ショパン23才)作曲,同年出版。
    チェロパートはフランショームが作曲しています。
  2. 変奏曲「ヘクサメロン」の第6変奏
    1837年に,リスト主催で5人の作曲家による合作の変奏曲「ヘクサメロン」が作られました。
    ショパンは第6変奏(最後の変奏)を担当しています。
  3. 3つの新しい練習曲
    1839年秋,モシェレスからの依頼で3つの新しい練習曲を作曲し,1840年には出版されています。
  4. マズルカ『ノートルタン』と『エミール・ガイヤール』
    1839年ごろから2曲のマズルカが作曲され,1841~42年に出版されています。

これら7曲も,作品番号がつけられていないとはいえ,ショパン自身が”正式に”出版した作品です。

ショパンが生前”正式に”出版したのは・・・

以上,集計しますと,156曲+7曲で・・・

163曲!

という結果になりました。

2021年8月17日の13時30分ごろから17時30分ごろまで,集計を間違えて「164曲」と掲載していました。
正しくは「16
3曲」になります。

今回は以上です!

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