ショパン作品一覧 更新情報
2021年8月19日
2021年8月19日に作品一覧を大幅に更新しました。
更新内容はショパン データベース「作品一覧」更新情報 2021年8月19日をご覧ください。
ショパン作品一覧の使い方
何がまとめられているの?
「ショパンデータベース」の管理人が把握している限りの,僕(ショパン)の全ての作品が一覧表にまとめられているそうだ。
ここまで僕の作品を愛してくれることはありがたいが・・・
未発表の作品は破棄してくれと遺言しておいたのにな・・・
あんな作品まで・・・ 恥ずかしいな・・・
作品番号,作品名,調性,作曲年,出版年,献呈,自筆譜所在が全て一覧になっているわ!
私(ジョルジュ・サンド)は結局,一曲も献呈してもらってないけどね!
ショパン先生が生前に出版した作品や,ショパン先生の死後に遺作として出版された作品だけでなく,失われた作品も記録が残っているものは全て一覧にまとめられています。
ああ・・・愛するショパン先生の全てがここに・・・
「ショパンデータベース」の管理人さんが1990年代に調べて保管していた資料が元になっているので,古い情報が混ざっている可能性があるわ。
新しい,信頼できる情報があれば,随時更新していくそうよ。
基本的な使い方
※できるだけパソコンでご覧ください※
1.表そのものが大きい
2.パソコンでマウスポインタを重ねると詳細情報が表示されるので,パソコンでご覧いただくことをオススメします!スマホ・ダブレットで閲覧いただいた場合は,専用の簡易作品一覧が表示されます。
最初に開くと全件が表示されます
青色マーカーの文字列にマウスカーソルを重ねると,より詳細な補足情報が表示されます。
補足情報の情報量も多いです。マウスカーソルを重ねて,補足情報にも目を通してくださいね!
※スマホやタブレットでは補足情報は表示できないと思います。パソコンでの閲覧をオススメします!
表示件数を変更
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例えば10件を選択してみました。 |
1ページあたりの表示行数が10件になりました。 左下のリンクでページ間を移動できます。 |
並び替え
1行目(タイトル行)をクリックするたびに,小さい順,大きい順に並び替わります。 |
1行目の「作曲」をクリックしてみます。 |
作曲年の小さい順に並び替わりました。 |
今度は作曲年の大きい順に並び替わりました。 |
最初の順番に戻すには,ページを更新するか,タイトル行の「No」をクリックしてください。 |
絞り込み(検索)
右上にあるボックスに文字列を入力すると,その文字列が含まれるデータ(行)だけが表示されます。 |
「バラード」と入力すると,「バラード」が含まれる4曲だけが表示されました。 |
※表に表示されている文字列と全く同じ文字列しか検索できません。
例えば「Ballade」で検索をしても,表示されるのはゼロ件になります。
※同様に「ワルツ」と入力すると33件表示されますが,
「円舞曲」ではゼロ件になります。
※マウスポインタを載せたときに表示される補足説明は検索されません。
※AND検索やOR検索などもできません。
上手に検索機能を活用してください。
各項目の詳細
No
デフォルトの順番に戻すための番号です。
分類
分類「A」の作品は,僕(ショパン)が生前に出版した作品です。Op.1からOp.65まで,僕が作品番号をつけて出版しました。
Op.4のピアノソナタだけは事情があって生きているうちには出版できませんでしたが・・・
全て,僕が時間をかけて推敲に推敲を重ねた完璧な作品ばかり。
これこそが僕の音楽なのです!
他の作品は出版するつもりがなかったので,本来はこれらの作品しか後世に遺っていなかったはずなんだけどな・・・
分類「B」の作品は,ショパンが生前に出版しなかった作品(遺作)の中から,私(フォンタナ)が選出して出版した作品です。
Op.66からOp.74まで作品番号をつけて,フレデリックの死後6年後に出版しました。
フレデリックは死ぬ直前に,未出版の作品は全部破棄してくれ,と遺言していましたが,彼の作品は音楽を愛する者たちの宝物です。
遺族の許可を得て,作品を世に遺すことができ,後の世の人たちも感謝していることでしょう。
当時私は音楽家として羽ばたこうと渡米していた時期だったので,作曲家としての魂に火がついてしまい,校訂の段階でだいぶ手を加えちゃったけどね・・・(えへへ)
私が校訂する前のオリジナルの自筆譜や筆写譜も,その多くが失われずに後世に遺っています。
私が校訂した出版譜が気に入らないのなら,オリジナルの演奏を愉しんでくれたまえ!
分類「C」は,ピアノソナタ第1番ハ短調Op.4の1曲だけになります。
この曲は私(エルスナー)が18歳のフレデリックに書かせた作品で思い出深い作品です。
今までの伝統に従わず,個性的な展開手法が使われていて,18歳の青年が初めて書いたソナタとはとても思えない,まさに天才の作品です。
フレデリックはそのままOp.4として出版するつもりになっていて,私(エルスナー)にこの曲を献呈してくれました。
しかしドイツの出版社が無名の作曲家の出版を渋ったため,結局出版されたのはフレデリックの死後,1851年になってしまいました。
この曲は,フレデリックが生前に出版するつもりで,結局出版が死後になってしまった,唯一の作品になります。
分類「D」の作品は2020年の世界で,出版物などによって楽譜が入手可能な,分類「A~C」以外の作品になります。
ショパン先生が,何故出版をなさろうとしなかったのか不思議な,素敵な作品ばかりです。
さらに,分類「E」の作品は,存在が確認されているけれども,事情があって入手が不可能な作品です。
ショパン先生の作品を所有して独り占めしている人がいるなんて,私は許せませんわ!
分類「F」は失われた作品です。私(ルドヴィカ)が弟(ショパン)の未発表の作品をまとめた目録の中にあって,2020年の世界では失われてしまっている作品です。私が目録の中に遺した数小節の写譜だけが後世に遺っています。
愛すべきフレデリックの作品が失われてしまっているなんて! 後世の人々も悲しんでいることでしょう。
最後に,分類「G」の作品は,ショパンの作品であることが疑わしい作品です。
中には,他の作曲家の作品をほぼそのまま改変しただけのものもあります。
でも,もしかしたらフレデリックの作品かもしれないと想像するだけで,わくわくしてきちゃいます。
作品番号
- 作品番号Op.1からOp.65までは,ショパン自身がつけた作品番号です。
- 作品番号Op.66からOp.74までは,ショパンの死後に,フォンナタがつけた作品番号です。
- WN整理番号は,ナショナル・エディション(エキエル版)で,ショパンが生前に出版しなかった作品につけられた番号です。
旧版と新版で一部番号が異なります。
作品一覧には新版の番号が表示され,新旧で番号が異なる場合は,ポインタを重ねたときの補足説明で旧版の番号が表示されます。
また,作品番号がつけられずにショパンの生前に出版された作品には,Dbop.がつけられています。
Dbop.表記は長くなるので,略記を表示し,ポインタを重ねたときの補足説明で正しい番号が表示されるようにしています。 - BI整理番号は,モーリス・ブラウンが作成した,作品目録の番号です。
- KK整理番号は,クリスティナ・コピラニスカが,全作品を分類した整理番号です。KK整理番号についての詳細は下記をご覧ください。
KK番号
コピラニスカが,ショパンの作品をⅠ章からⅣ章まで分類したあと,第Ⅴ章として次のように分類しています。
Ⅴa;個人所有などで入手不可能な作品
Ⅴb;ルドヴィカの作品目録に存在が確認される,失われた作品
Ⅴc;ショパンの手紙に存在が確認される,失われた作品
Ⅴd;フォンタナとスターリングの手紙から存在が確認される,失われた作品
Ⅴe;その他の出典から存在が確認される,失われた作品
Ⅴf;少年時代の作品
形式(曲名)
ショパンは自身の作品に標題をつけることを嫌っており,歌曲を除いて標題はつけられていません。
ショパン以外の人々が様々な標題をつけていますが・・・
なので,曲名ではなくて,形式で分類しています。
一般的に広まっている標題は,補足説明として表示できるようにしています。
この中には,オーケストラとピアノやチェロとピアノなど,ピアノと他の楽器のための作品や,
4手用の作品などがあります。
調性
調性は,変ニ長調,嬰ハ短調のように日本語で表記しています。
作曲年
作品が完成した年を西暦で表示しています。
補足説明では,そのときのショパンの年齢が表示されます。
複数年にわたって作曲している場合も,補足説明で参照できます。
出版年
「仏出版」はフランス,「独出版」はドイツ,「英出版」はイギリスで,それぞれ初版された年が西暦で表示されています。
「ポ出版」はポーランドなど,上記以外の国での初版された年が西暦で表示されています。
補足説明では,出版社などが確認できます。
献呈
作品が献呈された人物を表記しています。
自筆譜所在
自筆譜が存在するものはその所在を,自筆譜が存在しなくても,筆写譜等が存在するものはその所在を表示しています。
自筆譜や筆写譜,スケッチなどが複数確認されている作品も多いです。
詳細は,補足説明で確認してください。