《よくある悩み》
ショパンの楽譜はエキエル版が良いらしいのだけれど,
シリーズがたくさんあって,どれを買えばよいのか分からない
あの曲がほしいのだけれど,どれを買えばいいの?
《よくある失敗》
せっかく買ったのに,あの曲が入っていなかった
中古品を買ったら旧版だった
ネットで買ったらミニチュア版だった
協奏曲の楽譜を買ったら,ピアノパートしかなかった
(オーケストラパートのピアノ編曲伴奏がついていなかった)
そんな悩みを解決し,失敗をしないために,
ショパン ナショナル・エディション エキエル版・完全カタログをお届けします!
- ショパン ナショナル・エディション エキエル版
- ショパン・ナショナル・エディション エキエル版 購入時の注意点
- エキエル版 シリーズA ピアノソロ *表紙はベージュ色
- エキエル版 シリーズA ピアノソロ以外 *表紙はベージュ色
- [13]A13a ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11【1台ピアノ版】
- [14]A13b ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21【1台ピアノ版】
- [15]A14a ピアノとオーケストラのための作品集【1台ピアノ版】
- [16]A14b アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22【1台ピアノ版】
- [17]A15a ドン・ジョヴァンニの「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 op.2【フルスコア】
- [18]A15b ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11【ヒストリカル・バージョン】
- [19]A15c ポーランドの民謡による幻想曲 Op.13【フルスコア】
- [20]A15d ロンド・ア・ラ・クラコヴィアク Op.14【フルスコア】
- [21]A15e ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21【ヒストリカル・バージョン】
- [22]A15f アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22【フルスコア】
- [23]A16 チェロとピアノのための作品集
- [24]A17 ピアノ三重奏 ト短調 Op.8
- エキエル版 シリーズB ピアノソロ *表紙は白色
- エキエル版 シリーズB ピアノソロ以外 *表紙は白色
- エキエル版 補遺 Supplement *表紙は白色
- エキエル版には収録されていない作品
- エキエル版こそが”ホンモノの”ショパンの譜面
ショパン ナショナル・エディション エキエル版
ショパン全集「ナショナル・エディション(ポーランド国立版)」通称「エキエル版」は,1959年からヤン・エキエル氏を編集主幹として作成された,ショパン作品の決定版です。
1967年から2010年までの間に37巻が出版されました。
ショパン作品の最も信頼できる版であると広く認められていて,2005年よりショパン国際コンクールの推奨版となっています。
ショパン・ナショナル・エディション エキエル版 購入時の注意点
新版を購入しよう
1967年から出版された旧版と,1997年から出版された新版があります。
挟み込みの「校訂記録」は,旧版はポーランド語のみでしたが,新版では英語版も作られました。
旧版では編集者が閲覧できる資料にも限りがありましたが,新版では考えられる限りすべての資料が入手,研究され全37巻が完成しました。
最新の研究結果から完成された新版を買った方が良いです。
普通に新品を購入すれば,ほぼ間違いなく新版が手に入るはずです。
オークションや中古品販売などでは,旧版が出回っていることもマレにあるので注意が必要です。
英語版は全て新版になりますので,特にこだわりがなければ英語版を購入してください。
2021年より順次発刊されている日本語版もすべて新版です。
日本語版がオススメ。でも未刊なら英語版を買ってしまおう。
2021年から日本語版の発売も始まりました。
しかし,2021年9月現在,発売されているのはバラード集とワルツ集(シリーズA),スケルツォ集のみです。
2021年11月にはノクターン集,2021年の秋以降にエチュード集が発刊されることになっていますが,
予定通り発売されるとも限りませんし,他の巻の発売予定はまだ発表されていません。
ポーランド語版,英語版,日本語版のそれぞれの違いですが,付属別冊の「校訂記録」が違うだけです。
ポルトガル語版と英語版の校訂記録は公式サイトで閲覧できますが,日本語版の校訂記録は2021年9月の時点では閲覧できません。
ですので,日本語版が発売されていれば,日本語版の購入がオススメです。
しかし,まだ日本語版が発売されていない巻については,日本語版の発売を待っていてはいつまでも購入できません。
別冊の校訂記録が違うだけですので,日本語版の発売を待たずに英語版を買ってしまうことオススメします。
英語版の校訂記録ですが “crotchet(4分音符)” など音楽用語の英語表記に慣れれば,英語のまま苦労することなく読み進められると思います。
表紙の色がベージュ色なのか白色なのかを確認しよう
エキエル版はシリーズAとシリーズBに分かれています。
《エキエル版 即興曲シリーズA》
シリーズAは表紙がベージュ色です。
ショパンの生前に出版された作品のみが収録されているため,
幻想即興曲はシリーズAには収録されていません。
《エキエル版 色々な小品集シリーズB》
シリーズBは表紙が白色です。
ショパンの生前には出版されなかった作品はシリーズBに収録されています。
幻想即興曲は「シリーズB Various Compositions」に収録されています。
「シリーズB Various Works」という巻もあるので気をつけましょう。
表紙の色がベージュ色なのか,白色なのかを必ず確認するようにしましょう。
ミニチュア版はオススメしない
エキエル版はミニチュア版も出版されています。
バラード集のミニチュア版
こちらが通常版
バラード集は日本語版も発売されました。
上の3つの写真の色合いが違って見えるのは写真の色調の違いで,実際の色とは異なります。
ミニチュア版は買ったことがないので確かなことはいえませんが,おそらく通常版と表紙の色は同じなのではないかと思います。
ミニチュア版には別冊の校訂記録が付属していないそうです。
校訂記録は公式サイトで閲覧できますが,やはり手元にないと不便だと思います。
またミニチュア版は,開いたまま譜面立てに置いて使うのは難しいと思います。
ミニチュア版の唯一の利点は,かさばらないことです。
37冊全部を購入してもコンパクトに普通の本棚におさまります。
譜面立てには置かないし,校訂記録も公式サイトで閲覧する,とにかくコンパクトで小さな楽譜がほしい,という方でなければ,ミニチュア版ではなくて通常版の購入をオススメします。
価格の安いものはミニチュア版である可能性もあるので気をつけましょう。
ミニチュア版は “miniature edition” “study score” などと表記されます。
ピアノとオーケストラのための作品の楽譜は4種類!
協奏曲などピアノとオーケストラのための作品は4種類の楽譜が作られています。
ミニチュア版もありますので,それもいれるとなんと8種類になります。
需要があまりないのか,通常版は在庫切れになっていることも多く,
在庫がある場合はミニチュア版ではないことをよく確認してください。
一般的なバージョン,つまりはオーケストラパートをピアノ用に編曲した伴奏譜をつけているバージョンは,シリーズBの「2台ピアノ版」になります。
特にこだわりがなければシリーズBの「2台ピアノ版」をオススメします。
シリーズBなので,表紙が白いバージョンです。
1台ピアノ版 “for one piano” *シリーズA(ベージュ色)
ピアノパートが休んでいる箇所のオーケストラパートのみがピアノ用に編曲されて,ピアノパートに組み入れられています。
かなり特殊な楽譜なので,シリーズBの「2台ピアノ版」の方がオススメです。
ヒストリカル版 “historical version” *シリーズA(ベージュ色)
ピアノ譜ではなく,ピアノもふくめて,オーケストラのすべてのパート譜がまとめて書かれているフルスコア(総譜)です。
指揮者か,よほど作品を深く研究するつもりがなければ購入する必要はない楽譜です。
ヒストリカル版のオーケストラパートは一般に普及しているバージョンを校訂したものになります。
一般に普及しているバージョンは,初版が元になっています。
初版の出版時に最終的に完成された譜面のオーケストラパートは,複数の他人によってオーケストレーションされている可能性が高いです。
つまりヒストリカル版は,他人の手が加わっているであろうオーケストラパートをそのまま校訂した版になります。
通常,オーケストラが演奏する譜面は,この「ヒストリカル版」の譜面になります。
オーケストラと協演するための勉強をするのでしたら,この「ヒストリカル版」を買ってください。
2台ピアノ版 “with second piano” *シリーズB(白色)
オーケストラパートがピアノ用に編曲されており,2台のピアノで合奏できるようになっている版です。
ピアノ協奏曲のピアニスト用の楽譜としては,最も一般的な形式の楽譜です。
4種類の楽譜のうちどれかを買うのでしたら,「2台ピアノ版」がオススメです。
コンサート版 “concert version” *シリーズB(白色)
こちらもフルスコアなので,指揮者でもない限り不要な楽譜でしょう。
しかも,コンサート版のオーケストラパートは一般に普及しているバージョンではなく,
ショパンが本来意図したであろうオーケストレーションを復元したものになります。
一部だけ遺されている自筆譜や,フランショームがパート譜をもとに作成したピアノ編曲譜などをもとにして,他人が手を加える前のオーケストラパートが再現されています。
かなり特殊なバージョンです。特別に企画しない限り,このバージョンで演奏をする機会はないと思います。
エキエル版 シリーズA ピアノソロ *表紙はベージュ色
それでは,エキエル版の全37巻に収録されている作品を列挙していきます。
また,公式サイトの「校訂記録(PDF)」へのリンクも貼っていきます。
[1]A1 バラード集 *日本語版発刊済み
- Op.23 BI66 バラード第1番 ト短調
- Op.38 BI102 バラード第2番 ヘ長調
- Op.47 BI136 バラード第3番 変イ長調
- Op.52 BI146 バラード第4番 ヘ短調
[2]A2 エチュード集 *日本語版発刊済み
- Op.10 -1 BI59 エチュード ハ長調
- Op.10 -2 BI59 エチュード イ短調
- Op.10 -3 BI74 エチュード 別れの曲 ホ長調
- Op.10 -4 BI75 エチュード 嬰ハ短調
- Op.10 -5 BI57 エチュード 黒鍵 変ト長調
- Op.10 -6 BI57 エチュード 変ホ短調
- Op.10 -7 BI68 エチュード ハ長調
- Op.10 -8 BI42 エチュード ヘ長調
- Op.10 -9 BI42 エチュード ヘ短調
- Op.10 -10 BI42 エチュード 変イ長調
- Op.10 -11 BI42 エチュード 変ホ長調
- Op.10 -12 BI67 エチュード 革命 ハ短調
- Op.25 -1 BI104 エチュード 「エオリアンのハープ」「牧童」 変イ長調
- Op.25 -2 BI97 エチュード ヘ短調
- Op.25 -3 BI99 エチュード ヘ長調
- Op.25 -4 BI78 エチュード イ短調
- Op.25 -5 BI78 エチュード ホ短調
- Op.25 -6 BI78 エチュード 3度 嬰ト短調
- Op.25 -7 BI98 エチュード 嬰ハ短調
- Op.25 -8 BI78 エチュード 6度 変ニ長調
- Op.25 -9 BI78 エチュード 蝶々 変ト長調
- Op.25 -10 BI78 エチュード ロ短調
- Op.25 -11 BI83 エチュード 木枯らし イ短調
- Op.25 -12 BI99 エチュード 大洋 ハ短調
- Dbop.36 BI130 IIb-3 エチュード 3つの新しい練習曲-1 ヘ短調
- Dbop.37 BI130 IIb-3 エチュード 3つの新しい練習曲-2 変イ長調
- Dbop.38 BI130 IIb-3 エチュード 3つの新しい練習曲-3 変ニ長調
[3]A3 即興曲集
- Op.29 BI110 即興曲第1番 変イ長調
- Op.36 BI129 即興曲第2番 嬰ヘ長調
- Op.51 BI149 即興曲第3番 変ト長調
幻想即興曲は「B5 色々な小品集 Various Compositions」に収録されています。
「B4 色々な作品集 Various Works」もあるので幻想即興曲の楽譜を購入したいときはよく確認してください。
[4]A4 マズルカ集
- Op.6 -1 BI60 マズルカ 嬰ヘ短調
- Op.6 -2 BI60 マズルカ 嬰ハ短調
- Op.6 -3 BI60 マズルカ ホ長調
- Op.6 -4 BI60 マズルカ 変ホ短調
- Op.7 -1 BI61 マズルカ 変ロ長調
- Op.7 -2 BI61 マズルカ イ短調
- Op.7 -3 BI61 マズルカ ヘ短調
- Op.7 -4 BI61 マズルカ 変イ長調
- Op.7 -5 BI61 マズルカ ハ長調
- Op.17 -1 BI77 マズルカ 変ロ長調
- Op.17 -2 BI77 マズルカ ホ短調
- Op.17 -3 BI77 マズルカ 変イ長調
- Op.17 -4 BI77 マズルカ イ短調
- Op.24 -1 BI89 マズルカ ト短調
- Op.24 -2 BI89 マズルカ ハ長調
- Op.24 -3 BI89 マズルカ 変イ長調
- Op.24 -4 BI89 マズルカ 変ロ短調
- Op.30 -1 BI105 マズルカ ハ短調
- Op.30 -2 BI105 マズルカ ロ短調
- Op.30 -3 BI105 マズルカ 変ニ長調
- Op.30 -4 BI105 マズルカ 嬰ハ短調
- Op.33 -1 BI115 マズルカ 嬰ト短調
- Op.33 -2 BI115 マズルカ ハ長調
- Op.33 -3 BI115 マズルカ ニ長調
- Op.33 -4 BI115 マズルカ ロ短調
- Op.41 -1 BI122 マズルカ ホ短調
- Op.41 -2 BI126 マズルカ ロ長調
- Op.41 -3 BI126 マズルカ 変イ長調
- Op.41 -4 BI126 マズルカ 嬰ハ短調
- Dbop.42 BI134 IIb-4 マズルカ ノートルタン イ短調
- Dbop.42 BI140 IIb-5 マズルカ エミール・ガイヤール イ短調
- Op.50 -1 BI145 マズルカ ト長調
- Op.50 -2 BI145 マズルカ 変イ長調
- Op.50 -3 BI145 マズルカ 嬰ハ短調
- Op.56 -1 BI153 マズルカ ロ長調
- Op.56 -2 BI153 マズルカ ハ長調
- Op.56 -3 BI153 マズルカ ハ短調
- Op.59 -1 BI157 マズルカ イ短調
- Op.59 -2 BI157 マズルカ 変イ長調
- Op.59 -3 BI157 マズルカ 嬰ヘ短調
- Op.63 -1 BI162 マズルカ ロ長調
- Op.63 -2 BI162 マズルカ ヘ短調
- Op.63 -3 BI162 マズルカ 嬰ハ短調
マズルカ集はシリーズA4(表紙がベージュ)とシリーズB1(表紙が白)に分かれているので注意してください。
- ピアノ初級者に好んで演奏されるOp.67-3ハ長調やOp.68-3ヘ長調,
- ショパンの最後の作品であるOp.67-2ト短調,Op.68-4ヘ短調
は,シリーズB1に収録されています。
[5]A5 ノクターン集 *日本語版発刊済み
- Op.9 -1 BI54 ノクターン 変ロ短調
- Op.9 -2 BI54 ノクターン 変ホ長調
- Op.9 -3 BI54 ノクターン ロ長調
- Op.15 -1 BI55 ノクターン ヘ長調
- Op.15 -2 BI55 ノクターン 嬰ヘ長調
- Op.15 -3 BI79 ノクターン ト短調
- Op.27 -1 BI91 ノクターン 嬰ハ短調
- Op.27 -2 BI96 ノクターン 変ニ長調
- Op.32 -1 BI106 ノクターン ロ長調
- Op.32 -2 BI106 ノクターン 変イ長調
- Op.37 -1 BI119 ノクターン ト短調
- Op.37 -2 BI127 ノクターン ト長調
- Op.48 -1 BI142 ノクターン ハ短調
- Op.48 -2 BI142 ノクターン 嬰ヘ短調
- Op.55 -1 BI152 ノクターン ヘ短調
- Op.55 -2 BI152 ノクターン 変ホ長調
- Op.62 -1 BI161 ノクターン ロ長調
- Op.62 -2 BI161 ノクターン ホ長調
ショパンのノクターンは死後に出版された3曲
- ノクターン Op.72-1 ホ短調
- レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ 嬰ハ短調
- ノクターン BI108 IVb-8 ハ短調
も人気曲ですが,この3曲は「B5 色々な小品集 Various Compositions」に収録されています。
「B4 色々な作品集 Various Works」もあるので購入するときはよく確認してください。
なお「忘れられたノクターン」Anh.Ia-6 嬰ハ短調は,ショパンの作品であることが疑わしいためどの巻にも収録されていません。
[6]A6 ポロネーズ集
- Op.26 -1 BI90 ポロネーズ 嬰ハ短調
- Op.26 -2 BI90 ポロネーズ 変ホ短調
- Op.40 -1 BI120 軍隊ポロネーズ イ長調
- Op.40 -2 BI121 ポロネーズ ハ短調
- Op.44 BI135 ポロネーズ 嬰ヘ短調
- Op.53 BI147 英雄ポロネーズ 変イ長調
- Op.61 BI159 幻想ポロネーズ 変イ長調
ポロネーズ集はシリーズA6(表紙がベージュ)とシリーズB2(表紙が白)に分かれています。
ショパンが7才のとき,はじめて作曲したト短調と変ロ長調のポロネーズは,シリーズB2に収録されています。
[7]A7 プレリュード集
- Op.28 -1 BI124 24の前奏曲集第1番 ハ長調
- Op.28 -2 BI123 24の前奏曲集第2番 イ短調
- Op.28 -3 BI107 24の前奏曲集第3番 ト長調
- Op.28 -4 BI123 24の前奏曲集第4番 ホ短調
- Op.28 -5 BI107 24の前奏曲集第5番 ニ長調
- Op.28 -6 BI107 24の前奏曲集第6番 ロ短調
- Op.28 -7 BI100 24の前奏曲集第7番 イ長調
- Op.28 -8 BI107 24の前奏曲集第8番 嬰ヘ短調
- Op.28 -9 BI107 24の前奏曲集第9番 ホ長調
- Op.28 -10 BI123 24の前奏曲集第10番 嬰ハ短調
- Op.28 -11 BI107 24の前奏曲集第11番 ロ長調
- Op.28 -12 BI107 24の前奏曲集第12番 嬰ト短調
- Op.28 -13 BI107 24の前奏曲集第13番 嬰ヘ長調
- Op.28 -14 BI107 24の前奏曲集第14番 変ホ短調
- Op.28 -15 BI107 24の前奏曲集第15番「雨だれ」 変ニ長調
- Op.28 -16 BI107 24の前奏曲集第16番 変ロ短調
- Op.28 -17 BI100 24の前奏曲集第17番 変イ長調
- Op.28 -18 BI107 24の前奏曲集第18番 ヘ短調
- Op.28 -19 BI107 24の前奏曲集第19番 変ホ長調
- Op.28 -20 BI107 24の前奏曲集第20番 ハ短調
- Op.28 -21 BI123 24の前奏曲集第21番 変ロ長調
- Op.28 -22 BI107 24の前奏曲集第22番 ト短調
- Op.28 -23 BI107 24の前奏曲集第23番 ヘ長調
- Op.28 -24 BI107 24の前奏曲集第24番 ニ短調
- Op.45 BI141 前奏曲 嬰ハ短調
前奏曲 BI86 IVb-7 変イ長調は「B5 色々な小品集 Various Compositions」に収録されています。
「B4 色々な作品集 Various Works」もあるので購入するときはよく注意してください。
[8]A8 ロンド集
- Op.1 BI10 ロンド ハ短調
- Op.5 BI15 ロンド・ア・ラ・マズル ヘ長調
- Op.16 BI76 ロンド 変ホ長調
2台のピアノのためのロンドOp.73ハ長調 BI 27と,BI 27の初稿であるピアノ独奏用のロンドOp.73ハ長調 BI 26は,シリーズB9に収録されています。
[9]A9 スケルツォ集 *日本語版発刊済み
- Op.20 BI65 スケルツォ第1番 ロ短調
- Op.31 BI111 スケルツォ第2番 変ロ短調
- Op.39 BI125 スケルツォ第3番 嬰ハ短調
- Op.54 BI148 スケルツォ第4番 ホ長調
[10]A10 ソナタ集
- Op.35 BI128(第3楽章のみBI114)
ピアノソナタ第2番「葬送行進曲付き」 変ロ短調 - Op.58 BI155
ピアノソナタ第3番 ロ短調
ショパンがはじめて完成させた大作,ピアノソナタ第1番ハ短調Op.4は「B4 色々な作品集 Various Works」に収録されています。
[11]A11 ワルツ集 *日本語版が発刊済み
- Op.18 BI62 華麗なる大円舞曲 変ホ長調
- Op.34 -1 BI94 3つの華麗なる円舞曲 変イ長調
- Op.34 -2 BI64 3つの華麗なる円舞曲 イ短調
- Op.34 -3 BI118 3つの華麗なる円舞曲「猫のワルツ」 ヘ長調
- Op.42 BI131 ワルツ 変イ長調
- Op.64 -1 BI164 小犬のワルツ 変ニ長調
- Op.64 -2 BI164 ワルツ 嬰ハ短調
- Op.64 -3 BI164 ワルツ 変イ長調
ワルツ集はシリーズA11(表紙がベージュ)とシリーズB3(表紙が白)に分かれています。
ショパンのワルツは生前に出版されなかった作品にも人気曲がたくさんあります。
特に人気曲である,別れのワルツOp.69-1や,ワルツ BI56 ホ短調は,シリーズB3に収録されています。
ソステヌートBI133変ホ長調はワルツ集ではなく「B5 色々な小品集 Various Compositions」に収録されています。
「B4 色々な作品集 Various Works」もあるので購入するときはよく注意してください。
また,ワルツ BI146 変ホ長調はどこにも収録されていません。
エキエル氏は,この曲はショパンの作品であるとは見なしていなかったのですかね・・・?
なお,BI146は特別珍しい作品ではなく,全音など日本の出版譜にも当たり前に収録されている作品です。
ショパン晩年の作,ワルツBI166 ロ長調は,その自筆譜を個人が所有していて,ショパン協会も表紙のコピーを所蔵するのみ。
エキエル版はもちろん,世界中のどの楽譜にも収録されていません。
出版されずに失われてしまったワルツが6曲確認されています。
当然,エキエル版だけでなく,どの出版譜にも収録されていません。
「憂鬱なワルツ(ワルツ・メランコリック)」はショパンの作品ではないため,エキエル版には収録されていません。
[12]A12 色々な作品集 Various Works
- Op.12 BI80 華麗なる変奏曲 変ロ長調
- Op.19 BI81 ボレロ ハ長調
- Op.43 BI139 タランテラ 変イ長調
- Op.46 BI72 「演奏会用アレグロ(アレグロ・ド・コンセール)」イ長調
- Op.49 BI137 幻想曲 ヘ短調
- Op.57 BI154 子守歌 変ニ長調
- Op.60 BI158 舟歌 嬰ヘ長調
- Dbop.29 BI113 IIb-2 「ヘクサメロン」の第6変奏 ホ長調
「ヘクサメロン」はショパンが担当した第6変奏のみが収録されています。
第37巻「Suplement 補遺」にはヘクサメロン全曲が収録されています。
エキエル版 シリーズA ピアノソロ以外 *表紙はベージュ色
[13]A13a ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11【1台ピアノ版】
ピアノパートが休んでいる箇所のオーケストラパートのみがピアノ用に編曲されて,ピアノパートに組み入れられています。
かなり特殊な楽譜です。
シリーズB6a「2台ピアノ版」の方がオススメです。
[14]A13b ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21【1台ピアノ版】
ピアノパートが休んでいる箇所のオーケストラパートのみがピアノ用に編曲されて,ピアノパートに組み入れられています。
かなり特殊な楽譜です。
シリーズB6b「2台ピアノ版」の方がオススメです。
[15]A14a ピアノとオーケストラのための作品集【1台ピアノ版】
- Op.2 BI22 ピアノとオーケストラのための,モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の「ラ・チ・ダレム・ラ・マノ」による変奏曲 変ロ長調
- Op.13 BI28 ピアノとオーケストラのための,ポーランド民謡による大幻想曲 イ長調
- Op.14 BI29 ピアノとオーケストラのための,演奏会用ロンド「クラコヴィアク」(ロンド・ア・ラ・クラコヴィアク) ヘ長調
ピアノパートが休んでいる箇所のオーケストラパートのみがピアノ用に編曲されて,ピアノパートに組み入れられています。
シリーズB7「2台ピアノ版」の方がオススメです。
[16]A14b アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22【1台ピアノ版】
『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22』の楽譜は,この版がオススメです。
ピアノパートが休んでいる箇所のオーケストラパートのみがピアノ用に編曲されて,ピアノパートに組み入れられています。
ピアノソロで演奏ができるように編曲されていて,
『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22』の出版譜としては,最も一般的な形式の楽譜です。
シリーズB7『ピアノとオーケストラのための作品集【2台ピアノ版】』には,Op.2,13,14,22の4曲が収録されているので,4曲全ての楽譜が必要な場合はシリーズB7を購入した方がお得です。
ただしシリーズB7は値段がシリーズA14bの2倍ほどします。
『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22』の楽譜だけが必要な場合は,シリーズA14b「1台ピアノ版」の購入をオススメします。
[17]A15a ドン・ジョヴァンニの「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 op.2【フルスコア】
ピアノ譜ではなく,ピアノもふくめて,オーケストラのすべてのパート譜がまとめて書かれているフルスコア(総譜)です。
指揮者か,よほど作品を深く研究するつもりがなければ必要のない楽譜でしょう。
ピアノバートの楽譜がほしい場合は,シリーズB7『ピアノとオーケストラのための作品集【2台ピアノ版】』をオススメします。
[18]A15b ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11【ヒストリカル・バージョン】
ピアノ譜ではなく,ピアノもふくめて,オーケストラのすべてのパート譜がまとめて書かれているフルスコア(総譜)です。
指揮者か,よほど作品を深く研究するつもりがなければ購入する必要はない楽譜です。
シリーズB6a「2台ピアノ版」の方がオススメです。
ヒストリカル版のオーケストラパートは一般に普及しているバージョンを校訂したものになります。
ピアノ協奏曲のフルスコアは2種類ありますが,一般的なバージョンはこちらのA15b「ヒストリカル・バージョン」になります。
シリーズB8a「コンサート・バージョン」のオーケストラパートは,ショパンが本来意図したであろうオーケストレーションを復元したもので,特殊なバージョンです。
オーケストラと協演するための勉強でしたら,このA15b「ヒストリカル・バージョン」を購入しましょう。
[19]A15c ポーランドの民謡による幻想曲 Op.13【フルスコア】
ピアノ譜ではなく,ピアノもふくめて,オーケストラのすべてのパート譜がまとめて書かれているフルスコア(総譜)です。
指揮者か,よほど作品を深く研究するつもりがなければ必要のない楽譜でしょう。
ピアノバートの楽譜がほしい場合は,シリーズB7『ピアノとオーケストラのための作品集【2台ピアノ版】』をオススメします。
[20]A15d ロンド・ア・ラ・クラコヴィアク Op.14【フルスコア】
ピアノ譜ではなく,ピアノもふくめて,オーケストラのすべてのパート譜がまとめて書かれているフルスコア(総譜)です。
指揮者か,よほど作品を深く研究するつもりがなければ必要のない楽譜でしょう。
ピアノバートの楽譜がほしい場合は,シリーズB7『ピアノとオーケストラのための作品集【2台ピアノ版】』をオススメします。
[21]A15e ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21【ヒストリカル・バージョン】
ピアノ譜ではなく,ピアノもふくめて,オーケストラのすべてのパート譜がまとめて書かれているフルスコア(総譜)です。
指揮者か,よほど作品を深く研究するつもりがなければ購入する必要はない楽譜です。
シリーズB6b「2台ピアノ版」の方がオススメです。
ヒストリカル版のオーケストラパートは一般に普及しているバージョンを校訂したものになります。
ピアノ協奏曲のフルスコアは2種類ありますが,一般的なバージョンはこちらのA15e「ヒストリカル・バージョン」になります。
シリーズB8b「コンサート・バージョン」のオーケストラパートは,ショパンが本来意図したであろうオーケストレーションを復元したもので,特殊なバージョンです。
オーケストラと協演するための勉強でしたら,このA15e「ヒストリカル・バージョン」を購入しましょう。
[22]A15f アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22【フルスコア】
ピアノ譜ではなく,ピアノもふくめて,オーケストラのすべてのパート譜がまとめて書かれているフルスコア(総譜)です。
指揮者か,よほど作品を深く研究するつもりがなければ必要のない楽譜でしょう。
『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22』の楽譜ならば,シリーズA14b『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22【1台ピアノ版】』がオススメです。
もしくは,Op.2,13,14,22の4曲をまとめて購入するなら,シリーズB7『ピアノとオーケストラのための作品集【2台ピアノ版】』がオススメです。
[23]A16 チェロとピアノのための作品集
- Op.3 BI41,52 ピアノとチェロのための,序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調
- Dbop.16 BI70 IIb-1 チェロとピアノのための,マイヤベーアのオペラ「悪魔のロベール」の主題による協奏的大二重奏曲ホ長調
※チェロパートはフランショームの作曲 - Op.65 BI160 チェロソナタ ト短調
[24]A17 ピアノ三重奏 ト短調 Op.8
- Op.8 BI25 ヴァイオリン,チェロ,ピアノのための三重奏曲 ト短調
エキエル版 シリーズB ピアノソロ *表紙は白色
[25]B1 マズルカ集
- Op.67 -1 WN26 BI93 マズルカ ト長調
- Op.67 -2 WN64 BI167 マズルカ ト短調
- Op.67 -3 WN48 BI93 マズルカ ハ長調
- Op.67 -4 WN60 BI163 マズルカ イ短調
- Op.68 -1 WN24 BI38 マズルカ ハ長調
- Op.68 -2 WN14 BI18 マズルカ イ短調
- Op.68 -3 WN25 BI34 マズルカ ヘ長調
- Op.68 -4 WN65 BI168 マズルカ ヘ短調
※エキエルによって中間部が補完されたバージョン。 - WN8 BI16 IIa-2 マズルカ ト長調
- WN7 BI16 IIa-3 マズルカ 変ロ長調
- WN41 BI73 IVb-1 マズルカ 変ロ長調
- WN45 BI85 IVb-4 マズルカ 変イ長調
マズルカ集はシリーズA4(表紙がベージュ)とシリーズB1(表紙が白)に分かれているので注意してください。
マズルカの中で最もポピュラーなOp.7-1変ロ長調はシリーズA4に収録されています。
コンクールなどで課題曲となる主要作品もすべてシリーズA4に収録されています。
[26]B2 ポロネーズ集
- Op.71 -1 WN11 BI11 ポロネーズ ニ短調
- Op.71 -2 WN17 BI24 ポロネーズ 変ロ長調
- Op.71 -3 WN12 BI30 ポロネーズ ヘ短調
- WN2 BI1 IIa-1 ポロネーズ ト短調
- WN1 BI3 IVa-1 ポロネーズ 変ロ長調
- WN3 BI5 IVa-2 ポロネーズ 変イ長調
- WN4 BI6 IVa-3 ポロネーズ 嬰ト短調
- WN10 BI13 IVa-5 別れのポロネーズ 変ロ短調
- WN35 BI36 IVa-8 ポロネーズ 変ト長調
ポロネーズ集はシリーズA6(表紙がベージュ)とシリーズB2(表紙が白色)に分かれています。
「軍隊ポロネーズ」「英雄ポロネーズ」「幻想ポロネーズ」など主要作品はすべてシリーズA6に収録されています。
[27]B3 ワルツ集
- Op.69 -1 WN47 BI95 「別れのワルツ」 変イ長調
- Op.69 -2 WN19 BI35 ワルツ ロ短調
- Op.70 -1 WN42 BI92 ワルツ 変ト長調
- Op.70 -2 WN55 BI138 ワルツ ヘ短調
- Op.70 -3 WN20 BI40 ワルツ 変ニ長調
- WN18 BI44 IVa-12 ワルツ ホ長調
- WN28 BI21 IVa-13 ワルツ 変イ長調
- WN29 BI56 IVa-15 ワルツ ホ短調
- WN63 BI150 IVb-11 ワルツ イ短調
ワルツ集はシリーズA11(表紙がベージュ)とシリーズB3(表紙が白色)に分かれています。
「華麗なる大円舞曲」「小犬のワルツ」など主要作品はシリーズA11に収録されています。
ソステヌートBI133変ホ長調はワルツ集ではなく「B5 色々な小品集 Various Compositions」に収録されています。
「B4 色々な作品集 Various Works」もあるので購入するときはよく注意してください。
また,ワルツ BI146 変ホ長調はどこにも収録されていません。
エキエル氏は,この曲はショパンの作品であるとは見なしていなかったのですかね・・・?
なお,BI146は特別珍しい作品ではなく,全音など日本の出版譜にも当たり前に収録されている作品です。
ショパン晩年の作,ワルツBI166 ロ長調は,その自筆譜を個人が所有していて,ショパン協会も表紙のコピーを所蔵するのみ。
エキエル版はもちろん,世界中のどの楽譜にも収録されていません。
出版されずに失われてしまったワルツが6曲確認されています。
当然,エキエル版だけでなく,どの出版譜にも収録されていません。
「憂鬱なワルツ(ワルツ・メランコリック)」はショパンの作品ではないため,エキエル版には収録されていません。
[28]B4 色々な作品集(Various Works)
- WN6 BI14 IVa-4 ドイツ民謡「スイスの少年」による変奏曲 ホ長調
- Op.4 BI23 ピアノソナタ第1番 ハ短調
[29]B5 色々な小品集(Various Compositions)
- Op.66 WN46 BI87 幻想即興曲 嬰ハ短調
- Op.72 -1 WN23 BI19 ノクターン ホ短調
- Op.72 -2 WN9 BI20 葬送行進曲 ハ短調
- Op.72 -3 WN13-3 BI12 エコセーズ ニ長調
- Op.72 -4 WN13-1 BI12 エコセーズ ト長調
- Op.72 -5 WN13-2 BI12 エコセーズ 変ニ長調
- Op.74 -2B WN52a BI117 春 ト短調
※同名歌曲のピアノ独奏版 - WN16 BI37 IVa-10 変奏曲 パガニーニの思い出 イ長調
- WN37 BI49 IVa-16 ノクターン「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」嬰ハ短調
- WN43 BI84 IVb-6 カンタービレ 変ロ長調
- WN44 BI86 IVb-7 前奏曲 変イ長調
- WN62 BI108 IVb-8 ノクターン ハ短調
- WN53 BI133 IVb-10 ソステヌート 変ホ長調
※多くの出版譜では「ワルツ集」の中に含まれる。 - WN56 BI151 IVb-12「アルバムの一葉」「モデラート」 ホ長調
- WN59 IVb-13「ギャロップ・マルキ」変イ長調
- WN27 BI17 Anh.Ia-4 コントルダンス 変ト長調
※ショパンの作曲であることが疑わしいとされていますが,美しい作品です。 - WN36 アレグレット 嬰ヘ長調
※『アレグレット』KK p1386 から,ショパン自身が書いたと思われる箇所だけ抜き出して再構成したバージョン。
原曲の『アレグレット』KK p1386 は,シリーズ第37巻「補遺 Supplemet」に収録されています。
エキエル版 シリーズB ピアノソロ以外 *表紙は白色
[30]B6a ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11【2台ピアノ版】
『ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11』の楽譜は,この版がオススメです。
オーケストラパートがピアノ用に編曲されており,2台のピアノで合奏できるようになっている版です。
ピアノ協奏曲のピアニスト用の楽譜としては,最も一般的な形式の楽譜です。
ピアノ協奏曲の楽譜でしたら,真っ先に購入するのはこちらの「2台ピアノ版」です。
オーケストラと協演するための勉強としてフルスコアを購入する場合はシリーズA15b「ヒストリカル・バージョン」を購入してください。
[31]B6b ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21【2台ピアノ版】
『ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21』の楽譜は,この版がオススメです。
オーケストラパートがピアノ用に編曲されており,2台のピアノで合奏できるようになっている版です。
ピアノ協奏曲のピアニスト用の楽譜としては,最も一般的な形式の楽譜です。
ピアノ協奏曲の楽譜でしたら,真っ先に購入するのはこちらの「2台ピアノ版」です。
オーケストラと協演するための勉強としてフルスコアを購入する場合はシリーズA15b「ヒストリカル・バージョン」を購入してください。
[32]B7 ピアノとオーケストラのための作品集【2台ピアノ版】
『Op.2,13,14』の楽譜は,この版がオススメです。
- Op.2 BI22 ピアノとオーケストラのための,モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の「ラ・チ・ダレム・ラ・マノ」による変奏曲 変ロ長調
- Op.13 BI28 ピアノとオーケストラのための,ポーランド民謡による大幻想曲 イ長調
- Op.14 BI29 ピアノとオーケストラのための,演奏会用ロンド「クラコヴィアク」(ロンド・ア・ラ・クラコヴィアク) ヘ長調
- Op.22 BI88 ピアノとオーケストラのための「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」
Op.2,13,14を購入したい場合は,このバージョンがオススメです。
しかしOp.22『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ』のみが必要な場合は,シリーズA14b「1台ピアノ版」の方が一般的な楽譜であり,使いやすいと思います。
[33]B8a ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11【コンサート・バージョン】
フルスコアなので,指揮者でもない限り不要な楽譜でしょう。
しかも,コンサート版のオーケストラパートは,一般に普及しているバージョンではなく,
ショパンが本来意図したであろうオーケストレーションを復元したものになります。
一部だけ遺されている自筆譜や,フランショームがパート譜をもとに作成したピアノ編曲譜などをもとにして,他人が手を加える前のオーケストラパートが再現されています。
かなり特殊なバージョンです。特別に企画しない限り,このバージョンで演奏をする機会はないと思います。
オーケストラと協演するための勉強としてフルスコアを購入する場合はシリーズA15b「ヒストリカル・バージョン」の方が良いでしょう。
[34]B8b ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21【コンサート・バージョン】
フルスコアなので,指揮者でもない限り不要な楽譜でしょう。
しかも,コンサート版のオーケストラパートは,一般に普及しているバージョンではなく,
ショパンが本来意図したであろうオーケストレーションを復元したものになります。
一部だけ遺されている自筆譜や,フランショームがパート譜をもとに作成したピアノ編曲譜などをもとにして,他人が手を加える前のオーケストラパートが再現されています。
かなり特殊なバージョンです。特別に企画しない限り,このバージョンで演奏をする機会はないと思います。
オーケストラと協演するための勉強としてフルスコアを購入する場合はシリーズA15e「ヒストリカル・バージョン」の方が良いでしょう。
[35]B9 4手のための変奏曲ニ長調,2台のピアノのためのロンドハ長調
- WN5 BI12A IVa-6 4手のための変奏曲 ニ長調
※オリジナルは一部欠落。エキエルによる補筆版。 - Op.73 B WN15 BI27 2台ピアノのためのロンド ハ長調
- Op.73 A WN15 BI26 ピアノ独奏用のロンド ハ長調
※Op.73AはOp.73Bの初稿です。
[36]B10 歌曲集
- Op.74 -1 WN21 BI33 歌曲 「願い」 ト長調
- Op.74 -2A WN52 BI116 歌曲 「春」 ト短調
- Op.74 -3 WN39 BI63 歌曲 「悲しみの川」 嬰ヘ短調
- Op.74 -4 WN32 BI50 歌曲 「酒の歌」 ハ長調
- Op.74 -5 WN22 BI32 歌曲 「彼女の好み」 イ長調
- Op.74 -6 WN33 BI48 歌曲 「私の前から消えて!」 ヘ短調
- Op.74 -7 WN30 BI50 歌曲 「使い」 ニ長調
- Op.74 -8 WN54 BI143 歌曲 「美しき若者」 ニ長調
- Op.74 -9 WN61 BI165 歌曲 「メロディー」 ホ短調
- Op.74 -10 WN34 BI47 歌曲 「つわもの」 変イ長調
- Op.74 -11 WN58 BI156 歌曲 「2つの死」 ニ短調
- Op.74 -12 WN51 BI112 歌曲 「私のいとしい人」 変ト長調
- Op.74 -13 WN57 BI156 歌曲 「あるべきものなく」 イ短調
- Op.74 -14 WN50 BI103 歌曲 「指輪」 変ホ長調
- Op.74 -15 WN40 BI63 歌曲 「許婚者」 ハ短調
- Op.74 -16 WN38 BI63 歌曲 「リトアニアの歌」 ヘ長調
- Op.74 -17 WN49 BI101 歌曲 「舞い落ちる木の葉」 変ホ短調
- WN17a BI39 IVa-9 歌曲 「どんな花,どんな花冠」「ハンカのアルバム」 ト長調
※マズルカに分類される場合もある。 - WN31 BI51 IVa-11 歌曲 「魔力」 ニ短調
- WN57 BI132 IVb-9 歌曲 「ドゥムカ」イ短調
※歌曲「あるべきものなく」Op.74-13の第1稿。
エキエル版 補遺 Supplement *表紙は白色
[37]補遺 Supplement
- Hexameron(ヘクサメロン) Variation on “I Puritani” by Bellini(ベッリーニの「清教徒」の変奏曲)
- BI31 IVa-7 マズルカ ニ長調
※KK IVb-2の第1草稿 - BI71 IVb-2 マズルカ ニ長調
- BI82 IVb-3 マズルカ ハ長調
- Ve-4 マズルカ 変ロ長調
※ポーランド国家,ドンブロフスキのマズルカの後半部分を編曲したもの。8小節の断片のみが残されている。 - BI109 IVb-5 ラルゴ 変ホ長調
※‘Boże, coś Polskę’という古い歌にハーモニーをつけたもの - アレグレット イ長調 と マズール イ短調
※1974年11月にパリの競売で自筆譜が発見されたという作品。詳細が不明なため,当サイトの作品一覧への掲載は見送っています。 - BI160B VIIb-1 ブーレー 2つのブーレー ト長調
- BI160B VIIb-2 ブーレー 2つのブーレー イ長調
- KK p1386 アレグレット 嬰ヘ長調
※おそらくシャルル・マイヤーの曲。しかし冒頭の8小節はショパン自身が書いたとされている。ショパン自身が書いたと思われる箇所を抜き出してエキエル氏が再構成しており,WN36としてシリーズB5「色々な小品集 Various Compositions」に収録されている。 - BI9 Anh.Ia-5 フルートとピアノのための,ロッシーニのオペラ「シンデレラ」の主題による変奏曲 ホ長調
※ショパンの作曲であることが疑わしい作品。エキエル版ではフルートパートの別冊も付属されている。
エキエル版には収録されていない作品
多くの出版譜に収録されているのにエキエル版には収録されていない作品
- BI46 IVa-14 ワルツ 変ホ長調
- BI144 IVc-2 フーガ イ短調
ワルツ変ホ長調は,古くから「ショパン ワルツ集」に収録されてきた作品です。
パデレフスキ版の最後17番目に収録されています。
なぜエキエル氏がこのワルツを外したのか,理由がわかりません。
ショパンの作品であるのは間違いないと思います。
エキエル版のワルツ集シリーズA11とワルツ集シリーズB3の2冊とも購入しても,BI46のワルツ変ホ長調は収録されていません。
なお,IMSLPでPDFが入手できます。
フーガ イ短調もなぜ除外されているのか理由がわかりません。
こちらもIMSLPでPDFが入手できます。
未完成の作品
- BI129B IVc-1 オクターブのカノン ヘ短調
16小節で途切れている未完成の作品なので収録を見送ったのだと思います。
IMSLPで楽譜のPDFが入手可能です。
譜面の入手が不可能な作品
- Va-1 教会音楽 「エアロパンタレオンのための2つの作品」
- Va-2 教会音楽 「主よ,来たりませ」
- BI166 Va-3 ワルツ ロ長調
2つの教会音楽はかつて自筆譜を個人が所蔵していたそうですが,第二次大戦で消失したとのこと。
コピー(写真)や写譜も遺っていないようで,調性さえ不明な作品です。
ワルツロ長調はショパン最晩年の作品です。
ショパンは1848年にはこのワルツロ長調しか書いていません。そして1849年にマズルカOp.67-2,Op.67-4を書き,亡くなっています。
このワルツロ長調の自筆譜はロンドンで個人所有されているとのこと。
ショパン協会も表紙のコピーしか所蔵しておらず,譜面が確認できない作品です。
ワルツロ長調はジェーン・スターリングの姉,キャサリン・アースキンに贈呈されたそうなので,
スターリング家の血筋が今も所蔵しているのではないかと思います。
当サイト管理人は死ぬ前に一目で良いので譜面を見たいと切に願っております。
場末のwebページに願いを書いても届かないとは思いますが・・・
どうか,コピーか写真を公開していただけないものでしょうか・・・
失われた作品
譜面の断片は残されている作品
- BI17B Vb-1 アンダンテ・ドレンテ 変ロ短調
※ルドヴィカの作品目録第1ページ第6番 - BI12a Vb-2 4手のための変奏曲 ヘ長調
※ルドヴィカの作品目録第2ページ第10番 - BI12B Vb-3 ワルツ ハ長調
※ルドヴィカの作品目録第3ページ第1番 - Vb-4 ワルツ 変イ長調
※ルドヴィカの作品目録に収録。1827年夏,ショパンが家族に宛てた手紙の中に記述あり。 - Vb-5 ワルツ 変イ長調
※ルドヴィカの作品目録に収録。1830年のショパンの手紙に書かれているワルツだと推測される。 - Vb-6 ワルツ ニ短調
※ルドヴィカの作品目録第3ページ第6番 - Vb-7 ワルツ 変ホ長調
※ルドヴィカの作品目録に収録。 - Vb-8 ワルツ ハ長調
※ルドヴィカの作品目録に収録。1831年という作曲年代が線で消されて,1824年に書き換えられている。 - Vb-9 エコセーズ 変ロ長調
※ルドヴィカの作品目録第4ページ第4番 - Ve-3 エコセーズ 変ホ長調
- BI69 3声のカノンの低音譜 調性不明
上記の作品は失われてしまっているため,作品全体の譜面を確認することはできませんが,作品の一部分の写譜などが残されている作品です。
例えば,ショパンの姉ルドヴィカの作品目録では,ルドヴィカが数小節を写譜して書き遺しています。
数小節だけですが,どのような曲だったのか譜面が確認できますし,調性や拍子も確認できます。
同じように8小節の断片しか残されていない,Ve-4 マズルカ 変ロ長調「ドンブロフスキのマズルカ」は第37巻「補遺 Supplement」に収録されていますので,
できればこれらの作品も収録してほしかったですね。
譜面がまったく確認できない作品
- BI2 軍隊行進曲 調性不明
※軍楽隊用の作品の原曲? - マズルカ ト長調
※Iva-9 歌曲「どんな花,どんな花冠」と同一曲か?
この2曲は譜面がまったく確認できない作品です。
作品の初稿にも関わらず,BI番号が割り振られている作品
- BI7 マズルカ Op.7-4の初稿 変イ長調
- BI8 マズルカ Op.17-4の初稿 イ短調
- BI45 マズルカ Op.7-2の初稿 イ短調
上記は,モーリス・ブラウンが作品の初稿に分類番号を割り振ったものです。
普通,初稿は作品だと見なされませんし,この3曲の自筆譜は失われています。
ショパンの作曲であることが疑わしい作品
- BI4 Anh.Ia-1 マズルカ ニ長調
- Anh.Ia-2 前奏曲 ヘ長調
※「2つの小品」の1つ目。12小節の小品。 - Anh.Ia-3 アンダンティーノ ニ短調
※「2つの小品」の2つ目。12小節の小品。 - Anh.Ia-6 忘れられたノクターン 嬰ハ短調
- Anh.Ia-7 憂鬱なワルツ(ワルツ・メランコリック) 嬰ヘ短調
※シャルル・マイヤーの『後悔』Op.332を改変したもの。 - Anh.Ib マズルカ 変ロ短調
これらの作品は,ショパンの作曲であることが疑わしいため,収録が見合わされたのだと思います。
上記のうち,マズルカ ニ長調はBI番号も割り振られており,エキエル版以外ではショパンの作品として収録されていることがある作品です。
同じようにショパンの作品であることが疑わしい作品でありながら,
- 「コントルダンス」BI17はシリーズB5「色々な小品集 Various Compositions」に,
- 「フルートとピアノのための,ロッシーニのオペラ『シンデレラ』の主題による変奏曲」BI9はシリーズ第37巻「補遺 Supplemet」に,
それぞれ収録されています。
マズルカ ニ長調 BI4 も収録すれば良かったのに,と思いますね。
エキエル版こそが”ホンモノの”ショパンの譜面
初期のショパン国際コンクールではパデレフスキ版が推奨されていました。
1960年代には世界中の学生がパデレフスキ版でショパンを学んでいました。
当サイト管理人が学生だった1990年~2000年ごろでも,
日本中の音大生がパデレフスキ版を使っていました。
そもそもショパン作品には初版が3種類もあります。
フランス初版,ドイツ初版,イギリス初版の3種類です。
パリに住んでいたショパンが校正作業にちゃんと関わっていたのはフランス初版のみで,
その校正作業も友人まかせにすることが多く,多くの間違いが含まれています。
ドイツ初版,イギリス初版はショパン自身が校正作業に深く関わることはできず,出版社が勝手な判断で多くの変更を加えてしまっています。
特にドイツ初版は数多くの恣意的な変更を加えてしまいました。
同じ作品でも,3種類の初版を見比べると,多くの相違が見られます。
本来ならば原典として参考にすべき初版が信頼できないのです。
そのためショパン作品では,初版ではなく,後に有識者によって編集された校訂版が原典版の役割を果たしていくことになります。
これらの校訂版は,各初版から編集者が最も正しいと考える譜面を選択して作成されました。
主にフランス初版とドイツ初版が使われました。
編集者たちは,
ここの部分はフランス初版,ここの部分はドイツ初版,ここの部分は加筆修正して・・・
というように,各初版の内容を混交しつつ,編集者自身の見解も加筆して,新しい譜面を作っています。
ショパンが1849年に死去したのち,1880年ごろまでに,
- クリンドヴォルス版(Klindworth edition)
- ミクリ版(Mikuli edition)
- ショルツ版(Scholtz edition)
- クラク版(Kullak edition)
- ラウル・プニョ版(Raoul Pugno edition)
- ヨゼフィ版(Joseggy edition)
- リスト,ブラームス,フランショームらによって共同編集された版
などが出版されました。
中でもショパンから直接レッスンを受けていた直弟子であるミクリが編集したミクリ版は権威ある出版譜として広く認められることになります。
その後20世紀に入り,1950年ごろまでに
- ドビュッシー版(Debussy edition)
- クロイツァー版(Kreutzer edition)
- コルトー版(Cortor edition)
- ガンシェ版(Ganche edition)
- カゼッラ版(Casella edition)
- ショルツ=ポズニャク版;ショルツ版にポズニャク(Pozniak)が手を加えた新版
- パデレフスキ版(Paderewski edition)
- ブルニョリ=モンターニ版(Brugnoli-Montani edition)
など挙げだしたらキリがないほどの譜面が作られます。
20世紀は作曲家の意図に忠実な演奏ではなく,伝統的な演奏スタイルを踏襲するのが正しいと見なされていました。
ショパンの原典がどうなっているのかにはあまり関心がなく,それよりも,
ショパンの演奏家として名だたる過去の偉大なピアニストたちが,ショパンをどのように演奏してきたのか,ショパン作品はどのように演奏するべきなのか,つまりは伝統的なショパンの演奏スタイルがどのようなものなのかが重要視されていました。
その意味で,ショパン演奏の第一人者であるコルトーによるコルトー版は権威ある出版譜として,今も広く使われています。
1949年,ショパン没後100年を記念して出版されたのがパデレフスキ版です。
「自筆譜と初版に基づくホンモノの原典版をつくる」という一大プロジェクトでしたが,校訂者が閲覧できる資料が限られており,結局はパデレフスキによって多くの加筆修正が加えられています。
また,現在では研究により間違いであることがはっきりしている間違い,特にドイツ初版の間違いも多く盛り込まれています。
パデレフスキ版はショパンコンクールの推奨版にもなり,ショパン作品の決定版として世界中で使われるようになりました。
特にプロを目指す学生,その学生を指導する先生,プロのピアニストなど専門家のあいだでは圧倒的なシェアを占めていました。
パデレフスキ版によって世界中に広まっているショパン作品の誤った解釈を正すべく,
ヤン・エキエル氏が新しいショパン全集の作成することになります。
1998年には財団も設立し,世界中からエキエル氏の元に資料が集まるようになり,この膨大な資料を綿密に研究して作られたのがショパン・ナショナル・エディション,エキエル版(1997年から2010年のあいだに出版されたエキエル版の新版)です。
ショパンが遺した資料,例えば
- ショパンの自筆譜
- ショパンの自筆譜からの写譜(初版出版のための清書原稿)
- 各国初版(フランス初版,ドイツ初版,イギリス初版),さらには第二版,第三版,・・・
- 初版のゲラ刷り(校正刷り)へのショパン自身の書き込み
- ショパンのレッスンを受けていた生徒のが使っていたレッスン譜へのショパン自身の書き込み
などが詳細に比較検討,分析されています。
音符やアーティキュレーション,ペダリングなど,譜面に印刷されるあらゆるものについて,その真正性が検証され,編集上の決定は別冊の「校訂記録」に明記されています。
スラーやアクセントなどアーティキュレーションや,発想記号や速度記号,ペダル指示などの演奏指示が印刷される場所も深く検討されています。
演奏指示が譜面のどこに書かれるべきなのか,大譜表の上のなのか,下なのか,真ん中なのか,ショパン自身の表記法に準拠し,ショパンの意図が演奏者にしっかりと伝わる譜面になっています。
ショパンの最終的な意志が反映された信頼すべき真正な譜面がようやく誕生したのです。
この記事を書いている2021年現在,書店などに数え切れないほど多くの種類の出版譜が並んでいます。
校訂者が誰なのか分からないような楽譜も多く,
過去の校訂譜から少しずつ切り貼りして,さらに勝手な解釈を追加してできたような楽譜があふれています。
特にネット上で販売されているデータ譜はヒドイものが多いです。
また,専門家のあいだではまだまだパデレフスキ版が主流です。
当サイト管理人は,ショパン愛好家として,ショパンの意図に忠実な演奏を聴きたいです。
2021年,エキエル版の日本語版の発売が始まりました。
このことがキッカケとなり,日本でもかつてのパデレフスキ版のように,エキエル版が標準となることを切に願っております。
今回は以上です!