ショパンの作品の解説記事内の演奏動画をまとめました
この記事で紹介している演奏動画は,
当サイト『ショパン データベース』のショパンの作品の解説記事等に貼り付けている演奏動画を,
閲覧いただきやすくするためにまとめたものになります。
ショパンの意図に忠実な参考演奏
一流の演奏は必ずしも原典資料とはならない
音楽配信サービスにより,一流の演奏家による録音を気軽にたのしむことができるようになりました。
現在活躍中のピアニストはもちろん,20世紀初頭の歴史的録音も簡単に視聴できるようになりました。
アルフレッド・コルトーや,パデレフスキ,セルゲイ・ラフマニノフ,リヒテル,若き日のホロヴィッツ,全盛期のポリーニが弾くショパンの演奏を手軽にたのしめるのは幸せなことです。
これら往年の歴史的名演の数々は,いうまでもなく感動的で,他と比べることなどできない,唯一無二の芸術的極致です。
しかし,これらの演奏がショパンの意図を忠実に反映した演奏かというと,そうとは限りません。
一流のピアニストたちは,独自の個性・世界観を有しています。
私はホロヴィッツの演奏が大好きです。しかし,ホロヴィッツの弾くショパンは,ホロヴィッツの演奏であり,ショパンの演奏ではありません。
コルトーやパデレフスキのショパン演奏がすばらしいのは分かります。
演奏家にとって,演奏家自身の個性や世界観が大切なのも分かります。
それでも私はショパン愛好家として,ショパンの意図を忠実に反映した演奏を実際に聴いてみたい,と強く願っています。
現在活躍中のピアニストの演奏は自由に視聴できない
全盛期のポリーニが弾くショパンは楽譜に忠実であり,一線を画しています。
ポリーニがドイツ・グラモフォンにのこした,エチュードや前奏曲の録音は,ショパンの意図が正確に反映されている素晴らしい録音です。
ポリーニの全盛期はほんの一瞬で(当サイト管理人の個人的意見です),他のショパンの録音は,まるで別人が弾いているようで,残念です。
しかし,ポリーニのエチュードや前奏曲の歴史的録音は「楽譜に忠実な」「作曲者の意図を反映させた」演奏の素晴らしさを世界に認知させました。
その後,エキエル版が普及し,エキエル版がショパンコンクールの正式な推奨楽譜となりました。
20世紀と比べて今世紀は,ピアニストの個性よりも,原典に忠実な演奏が好まれるようになりました。
横山幸雄,ブレハッチなどショパンコンクール入賞者の演奏は,ショパン愛好家にとって理想の演奏といえるでしょう。
しかしこれら現在活躍中のピアニストの演奏は著作権(著作隣接権)が切れておらず,自由に視聴できるわけではありません。
若いピアノ学習者たちは,大量のCDを購入したり有料コンテンツを大量にダウンロードしたりするのが難しい方も多いでしょう。
当サイト管理人の演奏を記録としてのこしておきたい。
3才からピアノを習い始めて,40年以上ピアノを弾き続けてきました。
専門的な演奏教育を受けたことはなく,長年好き勝手に乱暴なピアノ演奏を続けてきました。
しかし20年ほど前,とあるピアニストの方にレッスンをしていただく機会があり,真正面から楽譜と向き合い,正統派のピアノ演奏を目指して,身体にしみこんだ変なクセを矯正するきっかけをいただきました。
40才半ばとなり,ピアノ弾きとして技術的にも体力的にも,今が絶頂期だと思います。
身体が衰える前に,大好きなショパンの演奏を録音してのこしておきたいと思っています。
1998年に『ピアノコンクールへ行こう!』というサイト(*今は『ピアノバカへの道』というサイト名に変わってネット上に放置しています・・・)をつくって,演奏を録音したMP3ファイルを視聴いただけるようにしたことがありました。
当時はインターネットが普及しはじめたばかり。
ホームページ用にレンタルできるサーバーの容量も限られており,ぎりぎりまで音質を下げてサーバーに格納していました。
それでも,サーバーに格納できる曲数は限られていました。
今や,You Tubeにいくらでも動画を保存することができ,気軽に演奏を記録,保管,配信することができるようになりました。
自筆譜など楽譜資料の映像とともに
ショパンの自筆譜や,初版,その他写譜など,歴史的資料を演奏とともにご覧いただけるようにします。
エキエル版に忠実な参考演奏資料
映像としてご覧いただく楽譜をもとにした演奏ではなく,
エキエル版に忠実な演奏を心がけています。
しかし,演奏しているのは当サイトの管理人。
専門教育を受けたことがない,アマチュアのピアニストです。
楽譜の読み間違え,解釈の勘違い,ミスタッチなど,多少の失敗は大目に見てください!